―――――――――― ――――――― ――――― 「え……」 なんとか競技場に着いた、が。 人が予想以上に多く、僕は少し戸惑っていた。 こんなに応援するものなのか? なんだろう。 僕はここにいていいのか不安になってくる。 「り~くやっ!」 声と同時に背中を勢いよく押された。 「あ、海里」 「来てくれたのかっ!」 「まぁね」 知り合いがいるということで少し気が楽になった。