【三年前】

ドガッ
 バンッ
  バキッ

鈍い音が蘇ってきた、、、。

目の前にある倉庫。
たぶん一方的にやられているんだろう。
抵抗している音が全然聞こえない。

しかたない。行くか。

ガラッ

おーけっこうあっさりした、入り方。
自分でそう思うよ。

「ねーやめたほうがいいよー」

声を聞いても分からないらしい。

「だれだよ、てめぇ」

「ハッ、分かんねーの?」

だんだん男口調になる。

「だれだって聞いてんだよ!」
バンッ

壁を蹴っている。
うるさい。

「おぉー怖い怖い」

極めて冷静に。