――…目を開けると其処は真っ黒の世界。 上も下も、空中なのか、地面なのか、自分がどうなってるのかさえも分からない。 まるでただの無のよう。 …何も無い。 こんなトコやだ。 早く誰か来てよ。 …誰か? あたしにそんな人いるのかな。 でもお願い。 早くあたしの目を覚まさせて。 「ひゅあっ」