奈良岡クンのように、安土クンも殺されてしまうかも知れない。

「アイツは、俺にも一緒に闘えって言ってんだよ」
 
雪沢クンが静かに呟いた。

「え? どういうこと・・・・・・」

わたしは雪沢クンの言っている意味が理解できなかった。

「た、闘ってどうすんのよッ? 何が残るって言うの? 雪沢クンまでおかしくなんないでよッ」

「俺たちをサッカー部に引き込んでくれたのは等々力サンなんだ」

「え?」

「中学1年の時、俺たちは等々力サンに目をつけられた」