わたしたちはおなかがすいたので、ハンバーガーショップに立ち寄った。

「だって雪沢クン、爽やかでカッコいいんだもん。わたし、そんな雪沢クンのこと、大好きだよ」
 
雪沢クンは、フライドポテトを吹き出しながらゴホゴホとむせた。

「きたないわねー。何してんのよ?」

ナゼか照れる雪沢クン。
 
照れ隠しのつもりか、彼はポケットの中からタバコを取り出してくわえた。

「なんでそんなもの持ってるのよッ!」

わたしは雪沢クンがくわえたタバコを奪い取り、紙ナフキンにくるんだ。
雪沢クンは体裁悪そうに、フライドポテトをくわえた。