等々力センパイは怖い人。

誰も逆らえない。

そんな伝説が広まって、きっと自分を見失っていたんだネ。

だから雪沢クンに、本当は殴ってもらいたかったのかも知れない。
目を覚ませと、怒鳴ってもらいたかったのかも知れない。

人騒がせなセンパイ。

非常識なセンパイ。

「センパイ・・・スミマセンでした。小百合サンのこと、センパイにちゃんと話すべきでした。許して下さい」
 
雪沢クンはセンパイの前に土下座した。