ストーブを点けて微妙に部屋は暖かかった。


電気のついていないこたつの中に足を入れる。

さすがに暖かくはなかったけど、四人入れば暖かい気がした。



「この状況が長く続くかもしれないな……」



父はすごく大事のようにそう言った。


私はあまり現実味がなかったからか、そう言われると何だか先が見えなくなった。


このままの状況が続けば、食料も尽きる……



本当にどうなるんだろう?



情報はラジオだけ。

ケータイは使えるけど、電池があと2つで使うのも惜しい……


早く電気が回復すればいいのに、と思った。


同時に、やっぱり普段は電気に頼りすぎなんだな、と実感した。