それでも私たちは、毎日のようにそこに通った。

買えそうなものがそこになくても。


そのドラッグストアで買えないものは、他の開いているお店で、仕事へ行っている両親が買ってきた。



日が経つにつれて、そのドラッグストアには商品を運ぶトラックが頻繁に来るようになった。

それまで、店内には商品が十分にはなかったということだろう。

または、それほどそのドラッグストアに食料とかを買いに来る人がいた、ということか。



品薄でも通って、できるだけ食料を集めた。


食料集めにあんなに必死になったのは、初めてだった。



東北の方はどうなっているんだろう、と思いながら。

首都圏で買い占めをしないといいな、とも思いながら。


ちょっと矛盾しつつも、2、3日は通いつめたのだった。