自分の部屋を片付ける前。

他の部屋の被害もちゃんと見られた。


ちょうど震災の一週間前に東京に帰った姉と兄の部屋。

元から汚くて物が多かった私の部屋ほどではなかった。



ドアが開かなかった両親の寝室。


父が無理矢理抉じ開けようとして、私がいずれ使おうと持っていたカーテン棒を貸した。

でもそれは見事に曲がり、私の元にすぐに返ってきた。


しばらくして、「あれ、どこ行ったんだろう」と思ったら、父は何とか部屋に入れたようだった。

ベランダから回って見てみる。


ドア近くにあった2つの大きな本棚が、ぐしゃっと斜めに倒れていた。

それが入口を塞いでいたらしい。


電気はカバーが外れた他に、土台から全体がぶら下がっていた。



家族皆で片付けというよりは大掃除をして。

それであっという間に午前中は終わってしまった。


まるで年末の大掃除のような半日だった。