一番近くの君へ。

｢幼なじみ君は花のこと好きだって言ったんでしょ?｣



｢それは、言われたけど。｣



でも微妙っていうか。



冷たい態度は変わらないし…



ちょっとだけ優しくなったくらいだし。



｢じゃあ、信じるしかないでしょ。｣



｢…うん。｣



｢そもそも水沢なんかのこと好きになんないでしょ?｣



｢うーん…｣



｢あんたも可愛い。てかあんたの方が性格も顔も何倍も可愛いから気にしないこと!｣



聖佳はあたしの肩をパシンと叩くとにこっと笑った。



聖佳…痛いです。



まぁ、言わないけど。