孝ちゃんと仲直りできてあたしはホッとしていた。



しかも、抱きしめられちゃったし…



だけど…孝ちゃんの彼女さんに悪いことしたよね?



隣を歩く孝ちゃんはさっきから何にも喋らないし…



歩幅くらい合わせてくれたっていいじゃんか。



「…孝ちゃん」



「…何?」



つ、冷たい。



「あ、あんなことして彼女さんに怒られない?」



あたしがそう言ったら孝ちゃんはいきなり立ち止まってあたしを見て、鼻で笑った。



「馬鹿やろう。」