「なんで気づかない?」 俺が意地悪なんかで簡単にキスなんかするとでも思ってるのか? …お前、バカだよ。 けど、俺だってバカだな。 こんなときに素直になれないなんてさ。 嫌い、って言われても仕方ないのか? 俺は閉まったハナの家のドアを見つめた。 なぁ、ハナ。 「俺が好きなのはお前なんだよ。」