天然男の恋愛事情〜オフィスは恋の花盛り〜

俺は麻衣ちゃんの向かいに座り、彼女達もアルコールはそこそこ行けるという事で、生ビールをピッチャーで頼んだ。


「じゃ、中島翔平の汚名“挽回”を祈念して……」


「バカにすんなよなあ」


「あはは。カンパーイ!」


『カンパーイ!』



武田達は、料理をそれこそじゃんじゃん注文した。俺の懐事情など、お構いなしに。


でも、目の前で嬉しそうにメニューを眺める麻衣ちゃんを見てると、俺まで嬉しい気持ちになり、心が癒される思いがした。