天然男の恋愛事情〜オフィスは恋の花盛り〜

俺達が麻衣ちゃん達のテーブルに近付くと、彼女達は立ち上がり、麻衣ちゃんは恥ずかしそうに小さく俺達に会釈をした。


可愛いなあ。それに、あまり怒ってないような気がする……


と、ひとつ安心したものの、須藤京子の方は今にも文句を言い出しそうな顔をしている。


そうはさせじと、俺は先手を取る事にした。


「せ、先日は大変失礼しました!」


俺は彼女達に向かって深々と頭を下げた。

そしてすぐに頭を上げると、須藤京子が何か言いたげだが、その隙を与えずこう言った。


「今夜は、俺に汚名“挽回”させてください!」と。