天然男の恋愛事情〜オフィスは恋の花盛り〜

会社の近くで、美味いと評判のラーメン屋に行き、俺と片桐チーフはカウンター席に肩を並べて座っている。


俺は野菜がたっぷり乗ったタンメンを注文し、片桐チーフはオーソドックスに中華ラーメンを注文した。


「ねえ、今夜はどんなお店に行きたい?」


片桐チーフは、昼飯と同じく、金曜の夜についても、このように俺の希望をまず聞くのが常だった。


俺は、このタイミングを待っていた。