天然男の恋愛事情〜オフィスは恋の花盛り〜

「でも、産婦人科に……」


「あれは逆で、不妊の治療で通ってたそうだ」


「そうなんだ……」


「瞳子さんは全部打ち明けてくれたよ。瀕死のお前を見てな。女が一番ついちゃいけない嘘をついてしまった。お前には合わせる顔がないと言ってた。

彼女も苦しんでたんだ。心が病むぐらいに。瞳子さんを、許してやってくれないか?」


「許すよ。というか、俺の方こそ許してほしいよ。彼女の気持ちに気づかず、ずっと傷付けてたんだからな」


「そうか。瞳子さんに伝えるよ」


「え?」


「えって、何だよ? 俺はこれからも瞳子さんを追っ掛けるつもりだぞ」


「そっか。がんばれよ」


「サンキュー。瞳子さんが回復したら、二人で会社を興そうと思うんだ。まだ彼女には言ってないけどな」


「お前とトーコさんならきっとうまく行くよ」


「だと、いいけどな」



そうかあ、じゃあ麻衣ちゃんと、やり直せるんだあ。


「麻衣ちゃん、もう一回付き合ってくれる?」


「はい」


「じゃあ、さっきの続き、しよっか?」


「は、はい」


「武田、向こうむいてろ」


「はいはい」


(おしまい)


最後までのお付き合い、ありがとうございました。

秋風月