天然男の恋愛事情〜オフィスは恋の花盛り〜

「ど、どうしたの? 麻衣はどこ?」


後から追い付いた須藤京子が、息を切らしながら俺に詰め寄った。


「消えちまった」


俺は体から力が抜け、地面に膝をついた。


やはり店にいる内に、助け出すべきだったんだ……

涙がジワーッと目から溢れ出した。


「中島さん、見て!」


須藤京子に言われて力無く顔を上げると、須藤京子が前方を指差していた。


「この先は行き止まりよ!」


「という事は……」


「そうよ、この中のどこかにいるはずだわ」