天然男の恋愛事情〜オフィスは恋の花盛り〜

カチャーン


俺の手からフォークが落ち、皿に当たって甲高い音がした。


「“上等の”が麻衣の事だとしたら……」


「言わなくていい!」


俺はスクッと立ち上がり、麻衣ちゃんの所へ行こうとした。しかし、


「ダメよ、行っちゃ」


須藤京子が俺のシャツを掴んで止めた。


「行かせてくれ。麻衣ちゃんを助けなきゃ」


「ダメだってば。麻衣は言う事聞かないわよ」


「え?」


「とにかく座ってよ。見つかっちゃうから……」


俺は納得できないが、ひとまず座って須藤京子の話を聞く事にした。