天然男の恋愛事情〜オフィスは恋の花盛り〜

「麻衣が“三バカ”と付き合ってるのはね……」


須藤京子は急に声を低くし、帽子の下からはっきり俺を睨みつけて話し始めた。


「あなたのせいよ」


「お、俺?」


「麻衣はあなたに捨てられて、酷く落ち込んだわ。その上に、片桐さんの妊娠、つまりあなたが二股かけてた事が発覚して、あの子は噂の餌食にされたわ」


俺は返す言葉が見つからなかった。

麻衣ちゃんは、やはり苦しんでいた。俺はもちろんそれを想い、心配もしたが、それを遥かに超えた辛さだったのだろう。