それから数日が過ぎたある日。

あの日の失態に、未だにしょげたままの俺の肩に、誰かの手がポンと乗せられた。


「よお、中島」


「ああ、武田か……」


「まだ、しょげてんのか?」


「ああ」


「そうか。じゃあ、今夜飲みに行くか? 景気付けに……」


「ああ、いい……、あ、やっぱりダメだ。金曜だから」


俺は武田の誘いに“いいよ”と返事をしようとして、今日が金曜である事に気付いた。


金曜の夜は、あの人と、アレなんだよなあ……