「って、なっちゃって難しいんですよ。仮に手を回せたとしてもですね……」


俺は麻衣ちゃんの腰に軽く手を触れた。


「ひゃっ」


「あ、あんた、麻衣のどこを触ったのよ?」


「腰です。身長差もあるし、この態勢じゃ市川さんのお尻には手が届かないんです」


俺がそう言うと、3人とも明らかに納得した様子だった。


その時点で俺の無実は証明されたわけで、それで止めていれば良かったんだ。

なのに俺は……