天然男の恋愛事情〜オフィスは恋の花盛り〜

「はい、翔平さん。脇に挟んでくださいね?」


なぜか楽しそうな麻衣ちゃんから体温計を受け取ると、渋々それを脇の下に挟み込んだ。


俺はふて腐れて仰向けになり、麻衣ちゃんはそんな俺の顔を覗き込むように、ベッドにちょこんと座った態勢だ。


「ねえ、麻衣ちゃん」


「はい?」


「何度あったら熱がある、って事になるのかな?」


「そうですね……7度ですね」


「7度!? それはハードル高過ぎだよ……」


今の感じでは、前に計った時と同じか、下手したらもっと上がってる気がする。

つまり7度6分かそれ以上という事だ。


7度以下、いや未満か? どっちにしろ、絶対に無理だ。