天然男の恋愛事情〜オフィスは恋の花盛り〜

「それは……はい。ごめんなさい」


「謝る事ないって」


やっぱり、あるのか……

俺は態度に出さないようにしたが、内心はその見知らぬ相手の男に、メラメラメラって感じで嫉妬の炎を燃やしていた。


キスぐらいでこれなんだから、これ以上は聞かない方がいいと思った。

思ったんだけど、やはり気になってしょうがない俺もいるわけで、


「じゃあさ、キスの先は、どうなのかな、なんて……」


曖昧で、大して気にしてない素振りでそう聞いたが、内心は麻衣ちゃんが何と答えるのか、それを思うと心臓がバクバクだった。


我ながら肝っ玉が小せえな、とは思うけど。