天然男の恋愛事情〜オフィスは恋の花盛り〜

「じゃあ、どうしてですか? どうして急に、そんな事を……」


麻衣ちゃんの声が、最後は涙声になっていた。

麻衣ちゃん、ごめん……


「家には蒲団がないんだ。だから、麻衣ちゃんの寝る場所がないんだよ」


「なんだ、そんな事? 私は畳の上で寝るから大丈夫ですよ?」


「そんな事はさせられないよ」


俺は下半身が通常に戻ったのを確認し、麻衣ちゃんを振り返った。


「だったら、翔平さんと一緒に寝させてください」