天然男の恋愛事情〜オフィスは恋の花盛り〜

「兄弟なんて、うるさいだけですよ? 何でも三等分だし……」


「でも、楽しそうだよね。悩み事を相談し合ったりもするんだろ?」


「それはまあ、時々は……」


「いいよなあ。俺はずーっと一人ぼっちだよ」


「翔平さん……」


俺が引っ込めた手に、今度は麻衣ちゃんが手を乗せた。


「もう、一人ぼっちじゃないですよ?」


「え?」


「私がいるじゃないですか? 私の事を、妹と思ってください」


“ね?”って感じで麻衣ちゃんは可愛く俺に微笑みかけた。

しかし……