天然男の恋愛事情〜オフィスは恋の花盛り〜

「昼間の内に材料を買っておけばよかったんですよね。気が利かなくてすみません……」


麻衣ちゃんは元気をなくし、悲しそうな顔をした。


麻衣ちゃんって、喜怒哀楽がハッキリしてるよなあ。


「いや、これで十分だって。美味しそうだなあ。急に食欲が湧いてきたよ」


そう言って俺が料理を並べ始めると、


「味は保障出来ないですよ?」


と言って麻衣ちゃんは微笑み、麻衣ちゃんが元気を取り戻してくれて、俺はホッとした。