天然男の恋愛事情〜オフィスは恋の花盛り〜

俺は頭の先からつま先まで、石鹸でゴシゴシと丹念に洗い、湯舟にゆっくりと浸かった。


ボーッとしながら麻衣ちゃんの笑顔や怒った顔、泣きそうな顔とかを思い描いていたら、そこに片桐チーフの、美しくも艶めかしい裸体が、フラッシュバックしながら割り込んできた。


「うわぁー」

ゴボゴボゴボ……


俺は叫び声と共に、お湯の中に顔まで突っ込んだ。


それで片桐チーフの幻影が消えるわけではないけれど。


この状況を、何とかしたいなあ……