天然男の恋愛事情〜オフィスは恋の花盛り〜

「その間に、翔平さんはお風呂に入りますか? 私、勝手に準備しちゃったんです」


「ありがとう。助かるよ」


「まだ熱があるから、お風呂はやめた方がいいですかね?」


「あ、いや、入るよ。体が気持ち悪いから。あ、汗かいたりしてね」


それもあるけど、夕べの事を綺麗に洗い流したいと思った。

片桐チーフには悪い気もするけど。


俺はベッドから出るために、夏掛けの布団をガバッと剥いだ。


「きゃっ」


「げっ」


俺は、トランクスのパンツ一丁だった。


麻衣ちゃんは、一瞬俺の半裸姿を凝視した後、可愛い悲鳴を上げて顔を背けていた。