腹に圧迫感を覚え、俺は目を覚ました。


ミー子がまた蒲団に乗ってるんだな?


咄嗟にそう思ってそこに手をやると、案の定モジャモジャっとした感触が手に伝わった。


俺はミー子をポンポンと叩き、


「ミー子、重てえからどいてくれ」


と言った。

言ってから、“あれ?”と俺は思った。


なんでミー子がここにいるんだ?


ミー子は、俺が高校生の時に拾ってきた茶トラのネコで、今やおばあさんネコになってしまったが、田舎の実家にいるはずだ。


ま、まさか、死んで俺のところに魂が、挨拶に……!?


「ごめんなさい」


「うわーっ」