「き、君はあの時の……!」


女の子達は互いにお喋りをしていたが、俺の声に気付いてこっちを見ると、“あの子”も俺を覚えていたらしく、大きな目を更に見開いて俺を見た。


「あなたは、あの時の……痴漢!」


“あの子”はビシッと俺を指差し、連れの女の子と武田は、ギョッとした顔をした。