二日後の金曜日。


「中島君、お昼行きましょう?」


「あ、はい」


片桐チーフから昼飯に誘われた俺は、今日で最後にしてもらおうと、心に決めていた。


エレベーターに乗り込むと、他に誰も乗っていないのをいい事に、片桐チーフは俺の腕に手を絡めて来た。


「翔ちゃん、今日は何食べたい?」


「片桐チーフは何を食べたいですか?」


「え、私? どうして?」


「今日は片桐チーフが食べたいものを食べましょう?」