天然男の恋愛事情〜オフィスは恋の花盛り〜

「そうさ。つまり俺達同期の中じゃ、中島が出世頭って事なんだよ」


「そんな、大袈裟な……」


「ま、先は長いからどうなるかは分からないが、少なくても現時点ではそういう事だ。だからお前が片桐チーフに釣り合ってない、なんて事はないって事さ。シャクにさわるけどな」


「そうかなあ。仮にそうだとしても、俺と片桐チーフは本当に何でもないんだって……」


「本当に?」


「ああ」


「週末のたびに一緒に飲んで、その後片桐チーフのマンションに泊まってんじゃないのか?」


「そんなの、した事ねえよ」