天然男の恋愛事情〜オフィスは恋の花盛り〜

するとウェイトレス嬢は、赤らんだ顔を更に赤くし、あっという間に耳まで真っ赤にさせ、目を潤ませて俺を見詰めてきた。


「あ、いや、その……」


彼女の予期せぬ反応に、俺はドギマギしてしまった。


俺は、彼女は素っ気ない反応をすると予想していた。


例えば無視するとか、低い声で「そんな事ありません」と言うとか、そんな反応を。


「おい、彼女に言い付けるぞ?」


武田に言われて「え?」と奴を見ると、


「こいつは彼女がいるくせに、可愛い子を見るとすぐ声を掛けたがる、困った奴なんです」


と、ウェイトレス嬢に言った。