天然男の恋愛事情〜オフィスは恋の花盛り〜

実際、可愛い顔をした子だった。麻衣ちゃんほどじゃないけど。


可哀相に、武田に惚れちまったな。


ウェイトレス嬢は、俺達が予想した通り、「そんな事ありません」と、小さな声で言った。


次にウェイトレス嬢は俺のコップに水を注いだ。


武田から“ほら、言えよ”という目配せがあり、仕方なく今度は俺が口を開いた。


「いやいや、そんな事はないよ。俺も君は可愛いと思うよ」


そして彼女に向かってニコッと笑ってみせた。