天然男の恋愛事情〜オフィスは恋の花盛り〜

俺は全く気が進まなかったが、“実験”に付き合う事にした。


俺達は簡単な打ち合わせをすると、二人ともコップの水をゴクゴクと飲み干した。


そして武田はウェイトレス嬢に向かって手を挙げ、「すみませーん、水をください」と声を張り上げた。


ウェイトレス嬢がポットを持って来て、コップに水を注ぐと、彼女に向かって武田が口を開いた。


「ねえ、君って可愛いよね? よく言われるでしょ?」


俺はウェイトレス嬢の反応をジーッと見ていたが、彼女は恥ずかしそうに、しかし同時に嬉しそうにして頬をポッと赤く染めた。