天然男の恋愛事情〜オフィスは恋の花盛り〜

そう言えば今日、俺と会ってる時、須藤京子は顔を赤くしたような気がする。でもな……


「まだ納得できねえか?」


「ああ」


「じゃあ、実験してみるか?」


「実験って?」


「あのウェイトレスの子が、俺とお前のどっちを気に入るか、いや気に入っているかを確かめてみようぜ?」


「そんなの、武田に決まってるだろ?」


ウェイトレス嬢が武田から話し掛けられて恥ずかしそうに頬を赤らめたのを俺は見ていて、おそらくあの子も武田を気に入っていると、俺は思っている。


「そう思うか? じゃあ試してみようぜ?」


武田は愉快そうに、ニッと笑った。