天然男の恋愛事情〜オフィスは恋の花盛り〜

俺は麻衣ちゃんの声を聞けば、それで満足出来ると思っていた。


でも、満足出来ずに、無性に会いたくなった。出来れば今すぐにでも。


しかし、さすがにそうは行かないが、明日までは待ちたくないと思った。だから、


「今夜……、会えないかな?」

と言っていた。


『え? あ……はい。いいですよ』


よし!


「じゃあさ、駅に着いたらメールするよ。今夜は定時で帰れると思うから、そんな時間に」


『分かりました』



俺は今夜、麻衣ちゃんに会ったらある事を言おうと、心に決めていた。