「さようなら...お月様...」

萌乃は月に別れを告げると
疲れ弱りきった体でもう一度
暗い海の中へ泳ぎだしました

暫くすると萌乃の意識は薄れだし
体が動かなくなりました

「あれ....?」

萌乃の体は、一匹のイルカは
暗い海の底へと沈んでいきます

「もう、ダメみたい.....」

「せっかくイルカになれたのに
友達は出来なかったな....」