砂場で遊ぶ幼い男女を見て目を細め、また歩みを進めた。








待ち合わせ場所の駅についた。




優哉はまだ来ていないようだ。




駅から人が流れるように出てくる。




その波に飲み込まれないように端に寄った。




「姫華!!」


私は呼ばれた方を振り向いた。


『優哉くん!!』


優哉は姫華の方に走ってくると呼吸を整えた。


「遅くなってゴメン!!」


両手を合わせ、私に頭を下げてきた。


『大丈夫だよ!私も今来たところ♪』


「本当!?良かった〜」


優哉はホッとすると、自然と私の手を繋いできた。


「じゃあ、行こっか。」


『うん!』


私は笑顔で答え、手を握り返した。








向かった先は今話題になっている水族館。


休日とあって混雑している。