『是非やらせてくださいっ+゚』


「あ、あぁ…。」


俺は姫華の勢いに若干引きつつも交渉成立したことに満足した。




姫華が帰った後、タバコを吸いながら窓の外でゆっくりと沈む夕陽を眺めていた。




なんで姫華を助手に選んだのだろう。




他にも時間のある生徒がいるのに。




いや…
俺は…




姫華を置いときたかったんだ…側に…。




この気持ちは…なんだろう……。




俺はトクントクンと高鳴る胸に疑問を持ちながら絆創膏が貼られた左目下にそっと触れた。




なんだかそこだけ熱を帯びている気がする。




俺は苦笑しながらタバコの箱をクシャっと潰し、ごみ箱に投げ捨てた。






―宏介side終わり―