「だけど…だけどっ、このままじゃ終わらせないッ!!
ずっと…ずっと、姫の側で姫を見てきたんだ。


俺は諦めない……。」


咲人は意思の強い眼差しで李苑を見据えた。


「それでこそ咲兄だよ。俺だって姫の事は譲るつもりは無いよッ!!新たなライバル出現だなッ」


李苑は俺の肩を離し、ポンと肩を叩いた。


しばらく李苑と話してから家を後にした。


帰りながら俺は月と共に輝く星を見た。


今日は姫華の事でショックな事が起きてかなり沈んだけど…俺は絶対ぇ諦めないからな。




姫……覚悟しとけよ?




願わくば、いつまでも俺だけのお姫様でいてくれますように……。




満天に広がる星空が咲人を応援するかのようにキラキラと光り輝いていた。








―咲人side終わり―