アイロンのかかった綺麗な制服を着て、鏡で全身をチェックした後、仏壇に手を合わせた。


『パパ、ママおはよう。今日から2年生なの。頑張ってくるね。』


パパとママに挨拶し、リビングに降りた。


「あら、姫華ちゃんおはよう♪」


『お義母さんおはよう♪』


「おはよう姫華。」


『おはようお義父さん♪』


私はお義母さんとお義父さんに挨拶し、オレンジジュースを飲んでからパンをかじった。




「もう俺行くからなッ」


『うん、りっちゃん行ってらっしゃーい♪』


「姫も早くしねーと咲兄が迎えに来る時間だぞ!!」


『えっもうそんな時間!?キャーッ』


私は残りのパンを口の中に放り込み、鞄を持って急いで家を出た。




―バタン


「姫、遅ぇーよ。」


『ごめん咲ちゃん。』


「早く乗れよ。」


『うん、ありがとう。』


姫華は咲人に自転車の後ろに乗せてもらい、咲人の腰に腕を回した。