『彼氏だよ。』




は…………?




彼氏…………?




聞き間違えじゃねーよな……?




「なんで…。」


『え?』


「なんで彼氏なんか作んだよ……。」


李苑の小さな呟きは哀しく部屋に響いた。




『りっちゃん?』


「なんでもない…。」


俺はフラフラとしながら姫華の部屋を後にした。




俺はその日の夕食はあまり喉を通らなかった。








―李苑side終わり―