『さっちゃんおはよう!』


「おはよう〜♪」


私は幸江に挨拶して抱き着いた。

ボソッ
「あのさあのさ、相談があるんだけど…。」


『何々〜?』


幸江は姫華を引っ張り、コショコショ話で話しはじめた。


「あのさ、バスケ部で大久保君って人がいるんだけど知ってる?」


『う〜ん、知らないなぁ〜』


「だよね。だって姫華だもんね。」


『何よそれー』


「ごめんごめん(笑
おっと脱線するところだった。
大久保君っていう人はね、長身で爽やかで甘いマスクでフェロモンのある人なの!!」


うーん…。
聞くからにさっちゃんの美化された大久保君が思い浮かぶ…。


「私、その人の事が憧れというか…ぶっちゃけ好きなの!!」


『えっ!!』


「しぃぃぃぃッ」


私は吃驚し、大きな声を上げてしまい、幸江に口元を押さえられた。


「でねでね、姫華に協力してほしいの!!」


『私に?』


「うん。あのね、大久保君はいつも岡野君といるの!だから岡野君に頼んで仲、見積もってもらえないかなぁ〜」


幸江は私にお願いするように手を合わせウインクしてきた。