笠原はニヤリと口角をあげた。




「笠原……」


「まぁお前次第だな。」




笠原はタバコを窓枠に押し付けて火を消し、携帯用灰皿に入れた。




「頑張りな。」




笠原は立ち上がり、俺の肩をポンと叩いて、手をヒラヒラさせ、教室を出ていった。




結局笠原が姫華の事好きか聞き逃した。




でも、もしかしたら助言してくれたのかもしれない。




やっぱり笠原は先生で、大人なんだ。




俺は窓を閉めて、椅子を元に戻し、教室を後にした。




















―優哉side終わり―