幸江達に付いていくと、ファーストフード店に入っていった。




『デートにファーストフード店かぁー…どう思う?』


「あ?いいんじゃないか?」




まぁ初デートは軽く食べれるものが良いのかな。




私は咲人の手を引っ張りながらファーストフード店に入った。




カウンターでメニューを見ながら、隣で注文する幸江達を眼鏡越しにチラッと見た。




「何にする?」


「うーん…私、エビバーガーセットにする。」


「OK。」




大久保くんはビッグバーガーセットか。




やっぱり大きい人は頼むものが違うね。
ポテトも飲み物もLサイズだし。




「姫、何にする?」


『フィレオフィッシュバーガーとアイスティーSサイズ。』


「OK。」




私フィレオフィッシュバーガー好きなんだよね。




白身魚のフライとタルタルソースは最高コンビだと思う。




タルタルは沢山入ってないと駄目。うん。




咲人は店員に注文し、お金を払った。




隣を見てみると大久保くんが払っていた。




うん。合格。




高い食事だったら割り勘でも良いけど、安いファーストフードなどは、デートだったら男の子が払うべきだよね。




出来上がったハンバーガーが乗ったトレイを咲人が持ち、静かに幸江達に付いていった。




席を1個分空け、咲人と席に座り、耳を大きくさせて幸江達の会話を聞いた。