−*初カレ*−

2人は何の話しをしているんだろう?




さっきは言い合ってたのに、今度は普通に話してる。




仲良くなったのかな?




そしたら嬉しいな。




「姫華は俺の。」


優哉は私を抱く腕に力を込めた。




「奪うから。」


陽奈都は私をチラッと見て、ニヤッと妖しく笑みを浮かべた。




『??』




2人は睨みあった後、フッと笑い合った。




「姫華……僕、母さんに言ってみる。」


『私も一緒に行こうか?』


「ううん。兄さん達が味方してくれると思うから大丈夫。」


『お兄さんが?』


「うん。前から僕の事、心配してくれてたから…。」


『そっか…頑張ってね!!』


「うん……姫華……ありがとう。」


『えへへ♪』




なんか陽奈都くんに感謝されると嬉しいな。




今まで懐いてくれなかった猫を手なずけたみたいな感じ。




レインみたいな……。