『陽奈ちゃんは何処から来たの？』


「Ｍ県｡」


『そうなんだ〜､遠い所から来たんだね｡』


「……｡」




姫華はニコニコしながら陽奈に質問していたが､そんな姫華を陽奈は怪訝な顔で見ていた｡




その後も私は陽奈ちゃんに質問をしたりして､いろいろと陽奈ちゃんの事を知ることができた｡




『私達もう友達だよね♪』


「はぁ？何言ってんの？んなわけないじゃん｡」


『じゃあ友達になろ？』


姫華は上目遣いで陽奈の袖を引っ張った｡




「はぁー…勝手にすれば｡」


陽奈はそう言うと弁当を片付け､自分の席に戻った｡






『陽奈ちゃんとお友達になったよ♪』


「はぁー…｡」


幸江は姫華の行動に頭を抱え､溜め息をついた｡




放課後､優哉が部活に行くのを見送った｡




ちなみに幸江はバスケ部の練習を見に行くとかで一緒に帰れなくなった｡




今日は宏介の手伝いが無いので早く帰れる｡




私は鞄を持って陽奈の席へ行った｡