『はぁー…』


「……;;」


『はぁー…』


「……ゴホン;;」




私は朝食に手が付かず、ぼぅ〜っとしていた。




目覚めが悪く、目の下にはクマが出来、気分は最悪。




というのも優哉が自分を避ける原因を考えていたからだ。




昨晩から食欲も無くて、水も喉を通らない。




お義父さんはそんな姫華を新聞越しに憂色を浮かべながらチラチラと見ていた。




ポスッ


『……ん?』




目の上に何かが乗った。




「ったく、そんなクマ作ってどうしたんだよ。」


李苑は姫華の目の上に蒸しタオルを乗せた。




『りっちゃん……。』


蒸しタオルを少しだけめくり、チラッと李苑を見た。




李苑は朝食をパクパクと口に運んでいた。




蒸しタオルを目の上に乗せ直すと『ありがとう…』と小さく呟いた。