「弟に言われたから何だ。幼なじみが何だ。」


「……。」


「藤咲の彼氏はお前だろ?」


「……。」


「気になるなら藤咲に直接聞けばいい。」


「……おう。」




俺は秀紀にパスを返した。




「好きなら好きで、ちゃんと想い伝えてこいッ」


「わッ」


秀紀は俺の髪をぐしゃぐしゃにしてポンポンと軽く叩いた。




ったく…




デカいっていーよな。




なんだか秀紀に気持ち言ったらスッキリした。




姫華の彼氏は俺だ。




もっと独占欲をもってもいいよな?




俺は気持ちを改め、また練習を再開した。








―優哉side終わり―